『風俗奇譚』と平牙人氏のこと
- 2017/01/13
- 09:33
中学生になり、私にも性の目覚めが訪れました。オナニーも覚えましたが、その頃の妄想はいたってノーマルなものでした。ある日、本屋でふと手に取った雑誌が、今も続く妄想世界の扉でした。それは『サスペンスマガジン』という雑誌でした。その頃、私は早川書房の『SFマガジン』を時々買っていたのですが、横に並んでいた『サスペンスマガジン』にふと目がいき手に取ったのです。パラパラとページをめくると飛び込んできたのは、女...
一人遊び
- 2016/12/26
- 13:06
SM雑誌を読みふけり、頭の中は妄想で一杯だった私も、なんとか大学生になることができ、一人暮らしを始めました。もう、親の目を気にせず、SM雑誌を買えるようになったのです。ところが、残念なことに私の好きな「お仕置き」物はとんとお目にかからなくなってしまったのです。『風俗奇譚』にも平牙人氏の小説も載らなくなり、雑誌そのものがなくなってしまいました。SM雑誌の隆盛は続いており、何種類もの雑誌が出されていましたが...
『蒼白い恋慕』との出会い
- 2016/12/21
- 11:36
いつも失望させられるので、そのうちSM雑誌を買うのは減りました。ただ、『SMセレクト』はよく買いました。好きなグラビアが時々載っていたからです。それは、セーラー服の少女が縛られたり、浣腸されたりしている物でした。とりわけ、黒いストッキングを履き、赤いキャットガーターをしているのが好きでした。ある日のこと、いつものように『SMセレクト』を買い、そんなグラビアを楽しんだあと、あまり期待もせず小説をパラパラと...
「SM」と「お仕置き」-似て非なるもの
- 2016/12/13
- 20:26
相変わらず、SM雑誌は買っていましたが、ほとんど自分の嗜好を満足するような作品に出会うことはありませんでした。いまでもそうですが、このての雑誌は店頭で中身を見ることができません。そこで、表紙に書かれた小説やグラビアのタイトルを見て判断するしかありません。「女学生」や「お仕置き」などの文字があれば期待しながら買って帰ります。でも、大抵は普通のSM小説でした。『風速奇譚』のお話のところでも書きましたが、日...
ロリータコンプレックス
- 2016/12/12
- 22:35
私の妄想の中でお仕置きを受けるのは、いつも小学校の高学年からせいぜい高校生までの少女なのですから、当然、ロリコンでもあるわけです。それで、私も時々少女ヌードの本を買ったりしていました。しかし、日本の物はあくまでも芸術作品でしたし、外国のいわゆるチャイルドポルノは粗雑な写真ばかりで、私の趣味に合う物ではなかったのです。ところが1980年代にはいると、世の中にロリータ写真集が溢れるようになりました。そして...