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晩夏の追憶1 

優子は焦っていた。ちらっと見た壁の時計は、12時19分を指していた。試験時間は、もうあと一分しかなかった。どうしても漢字が思い出せなかった。

ベルが鳴った。その瞬間、優子は漢字を思い出した。あわてて、優子は答えを書こうとしたが、答案用紙は取り上げられてしまった。「もう、終わりですよ」

「優子、この成績は何です」答案用紙を取り上げたのは、優子の母親だった。〈どうして?どうして、お母さんがここにいるの?〉「優子、お仕置きです。お尻を出しなさい」「お母さん、お願い。ここでは許して」

周りを同級生が取り囲んでいた。しかし、それは小学生ではなく、大人だった。「いや!みんなの前でお仕置きなんて」ジリリリリ…というベルの音が高まった。同級生たちは、ぞろぞろと教室を出て行った。

「早く、お尻を出すんです」鞭を手にした母親が近づいてきた。ベルの音は、さらに大きくなり、それと同時に母親の姿が薄れていった。

目の前に、見慣れた寝室の光景が見えた。枕元で目覚まし時計が鳴っていた。「また…」何度同じ夢を見ただろうか。優子はベッドを離れ、着替えた。

増原優子は、都内の総合病院に勤めている小児科医だった。40を過ぎていたが、結婚はしておらず、高級マンションに一人で住んでいた。

優子はコーヒーとトーストだけの簡単な朝食を済ますと、パソコンに向かった。メールソフトを立ち上げ、メールを見たが、重要なものは何もなかった。優子は軽くため息をつき、新規メールを開いた。

『先生、私はまたいつもの夢を見て、恥ずかしい事をしてしまいました。お仕置きをお願いします』メールを送信した優子は、マンションを出て、駐車場に向かった。9月に入ったというのに、真夏のような太陽が朝から照りつけていた。

しばらくBMWを走らせていると、携帯がメールの着信を知らせた。信号待ちの間に、携帯を開いた。『いけない子だ。いつものところでたっぷりお仕置きをしてあげよう』

ギラギラする太陽が、ビルの間から現れた。優子はサングラスを掛け、エアコンを目一杯効かせた。「あの日もこんな暑い日だったわ」優子は、30年以上前の出来事を鮮明に思い出していた。



和子は一言も口を利かなかった。優子はうなだれながら母親の後を歩いた。家に着くと、和子はドアを開け、中に入った。優子も後に続いた。「優子、何も言わなくても分かってるわね。奥の座敷で待っていなさい」

優子は東京近郊にあるJ女学園大学の付属小学校に通う6年生だった。その学校は、伝統のあるカトリック系の女子校で、小学校から大学まであった。躾の大変厳しいお嬢様学校として有名だった。

生徒たちは、大学まで無試験で上がれるため、勉強に関してはのんびりとした校風だった。しかし、女子の進学率の上昇にともなって、医者や弁護士などを目指す女生徒も増えて、勉強面で不満を漏らす保護者も現れた。

祖母、母親と三代にわたってJ女学園という家庭も珍しくはなかった。しかし、最近は子どもはやむなく中学からは別の進学校をめざすということもあった。

こうしたこともあって、優子が6年生になるときに、初めて特別進学コースというクラスができたのである。優子たちはその最初の生徒ということになった。そのクラスには22人の生徒がいた。いずれも、難関の進学校を目指していた。



〈どうしよう…〉優子は焦っていた。どうしても、思い出せない漢字があった。書いては消し、書いては消し、とうとう紙が破れそうになった。「後、一分です」先生の声が聞こえた。

〈どうしよう〉それは国語のテストだった。〈これじゃ、絶対70点ないよ〉70点が合格点だった。この日は、9月1日、二学期の始業式だったが、特別進学コースのクラスでは、式もそこそこに実力テストが行われていた。

テストは算数、社会、理科の順に行われ、国語が最後だった。優子は算数が苦手だった。この日のテストも、できが悪く70点にはとても届かなかった。社会は得意だったので、自信はあったが、理科は70点ぎりぎりかも知れなかった。

そして、もともと好きな国語で躓いてしまった。「はい、やめなさい。後ろから答案用紙を集めなさい」〈ああ、どうしよう〉優子は泣きたい気分だった。2科目が不合格、いやひょっとすると3科目が不合格かも知れなかった。

これまで4回の実力テストがあったが、優子はまだ1回、しかも苦手な算数一科目しか不合格になったことはなかった。しかし、それを和子に知られたとき、厳しいお仕置きをされた。

優子は小さい頃から、和子に厳しいお仕置きを受けて育った。優子が少しでも悪いことをすれば、お尻を叩かれた。和子がお仕置きを宣告すれば、パンツを下ろして、お尻を出すというのが決まりだった。

6年生になり、生理も始まり、体つきも大人に近づいたが、変わりはなかった。優子は何度も、恥ずかしさを訴えたが、和子は聞く耳を持たなかった。それどころか、そんなことを言うのは反省していない証拠だと決めつけられ、いつもより厳しいお仕置きになってしまった。

テストが返されたのは三日後だった。その日は月曜日だったが、特進クラス以外はまだ短縮授業で、給食の後下校した。給食中、みんな無口だった。今度のテストは、かなり難しく、4科目とも合格点をとれた自信のある子は少なかった。

この年、1978年当時でも、もちろん体罰は許されてはいなかった。しかし、J女学園では保護者の同意のもと、小学校から高校まで、厳しい体罰が行われていた。それはJ女学園の伝統であり、入学する生徒も保護者もそれに納得していた。

特進クラスでももちろん、生徒たちには日常から厳しい躾けがなされ、ときには体罰も与えられた。これは普通クラスと変わることはなかった。

特進クラスではさらに、テストの成績でも体罰があった。これは普通クラスにはなかったことだった。J女学園はどちらかというと、成績より、生活態度が重視されていた。したがって、宿題をサボった子などには厳しい体罰があったが、テストの成績をとやかく言われることはなかった。

しかし、特進クラスは違った。特に、この年は最初のクラスということもあって、ことのほか厳しかったのだ。一科目でも不合格だと、罰を受けなければならなかった。

罰を受ける子は、教室の前に出た。そして、制服のスカートを捲り、パンツの上からお尻を叩かれるのである。これは、J女学園小学校の体罰であったが、普通はこうしたお仕置きは、職員室に呼ばれ行われた。

中学や高校になるとさらに厳しいお仕置きがあった。特に態度の悪い生徒、例えばお仕置きを素直に受けないような子は、パンツまで脱がされ、鞭でお尻を叩かれるのである。こうしたお仕置きは、特別反省室と呼ばれる部屋で行われた。

このように、体罰は他の生徒のいないところで行われるのが通例だった。しかし、特進クラスでは、教室で、同級生の前で、お尻を叩かれるのである。いくらパンツを穿いているとはいえ、小学6年生の少女にとってこれほどの屈辱はなかった。



「じゃあ、今からテストを返します。言っておきますけど、今度のテストの成績は、みんな良くありません。4科目とも合格した人は、たったの7人だけです。後の15人は、厳しいお仕置きを受けてもらいます」

特進クラス担任の大磯節子先生の言葉で、教室がざわついた。これまでに4回あったテストでは、不合格になるのはせいぜい5、6人だった。今回は自信のある子は一人もいなかった。中には、すでに諦めて、泣き出す子もいた。「静かにしなさい。逢沢さん、今から泣いてどうするんです」

先生は、成績簿をめくって調べた。「そうね、逢沢さんも後でたっぷり痛い目をして泣かないといけないようね。あなたは2科目不合格よ」

逢沢早苗は、机に顔を伏せ、嗚咽した。「不合格だった15人のうち、8人は一科目だけです。もちろん、一科目だけだといって許すわけにはいきません。4人は2科目、2人は3科目不合格です」また、ざわめきが起こった。

これまでは、2科目不合格になった子は何人かいたが、3科目という子はいなかった。「静かにといってるでしょ。1人は4科目とも不合格です。こんなひどい成績は、先生も初めてです。たっぷりお仕置きをしてあげます」

ひょっとして自分が、と思う生徒は泣き出しそうだった。優子も、2科目、もしかしたら3科目かも知れないと急激に不安が募った。「じゃあ、テストを返します。逢沢さん、今も言ったようにあなたは2科目、算数と社会が不合格です」

こうして、出席番号順にテストが返された。優子は17番だった。次々にテストを返され、4科目とも合格した生徒は、満面の笑みを浮かべ、不合格の科目のあった子は泣きそうな顔で席に戻った。優子の番までには、4科目不合格という生徒はいなかった。

「増原さん」とうとう優子の名前が呼ばれた。「はい」返事をして、テストを受け取りに前に出た優子に、衝撃的な事実が告げられた。「増原さん、いったいどうしたんです。あなたが4科目不合格ですよ」

優子は、頭の中が真っ白になった。2科目、あるいは3科目の不合格は覚悟していた。自分でも、成績が良くないことは分かっていた。しかし、4科目不合格が自分だなんて、まったく考えもしなかった。大好きな社会は、80点以上とった自信があった。

しかし、社会の点数は65点だった。国語は60点、理科は68点そして苦手な算数は50点しかなかった。茫然と立ち尽くす優子に、先生が声を掛けた。「理科と社会は惜しかったわね。でも、入試は一点でも足りないと落ちてしまうのよ」

優子は、自信のあった社会の答案用紙を見た。「特に社会は惜しかったわ。ほら、この問題、記号で答えなさいと書いてあるのに、あなたは言葉で書いているのよ。普通クラスならこれくらい大目に見て、丸にしてあげるけど特進クラスではそうはいきません」

優子は、席に戻っても何も考えられなかった。先生は話し続けていた。「ちょっとした不注意で、入試に落ちてしまう厳しさを、あなたたちに思い知らせるために、このテストをやっているんです。ですから、不合格になった子には厳しいお仕置きを与えます。それでも、入試に落ちることに比べたら何でもないでしょう」

残りの5人にもテストが返された。「詳しい答え合わせは、あしたしますから、今日はおうちに帰ってもう一度、見直しておきなさい。じゃあ、お仕置きを始めましょう。不合格だった子は前に出なさい」

ちょっとした間があって、がらがらと椅子を引く音がして、17人の少女たちが教室の前に出た。「今日からお仕置きは少し厳しくなります」「えー」悲鳴に近い少女たちの声が上がった。みんな〈今までだって、メチャクチャ厳しかったのに〉という顔つきだった。

「えーじゃありません。入試までもう半年しかないんですよ。それなのに、15人も不合格者が出るなんて、先生は情けないです。あれほど言っていたのに、夏休みに怠け癖が付いてしまったのでしょう。こんな事ではどうしようもないですからね」

〈夏休みなんか無かったのに〉生徒たちはそう思った。補習授業は8月の初めまであったし、宿題も普通クラスの倍以上あった。遊ぶ暇などほとんど無かったのだ。

「夏休み前の保護者会でも、あなたたちのお母さんたちの中で、もっと厳しくして下さいというご意見が多かったんです」「えー」「それで二学期からは、お仕置きのやり方を変えます」少女たちの顔に不安な表情が浮かんだ。

「あなたたちは、この学園の中学や高校のお姉さんたちが、いけないことをしたときに、どんなお仕置きをいただいているか知っていますか?」少女たちは、顔を見合わせた。

「自分のお姉さんたちが、この学校に通っている人は、聞いたことがあるかも知れませんね」ほとんどの子が、中学や高校で行われている体罰を知っていた。もちろん、兄弟から聞いた子もいたが、なにより、その内容は学園伝説のように語り継がれていたのである。

「中学、高校でもいけないことをした生徒は、お尻を叩かれます。特進クラスのあなた方と同じように、教室で他の生徒の前で、スカートをまくられて、お尻を叩かれるんです。それが普通のお仕置きです」

〈私たちだって、恥ずかしいのに、中学生や高校生になってそんなお仕置きをされるなんて、メチャクチャ恥ずかしいだろうな〉優子は思った。

「もっといけないことをした生徒はそれだけでは済みません。中学、高校の校舎には、特別反省室と呼ばれる部屋があるのを知っていますか?」何人かの生徒は肯いた。優子もそんな話を聞いた気がしたが、はっきりとは知らなかった。

「普通のお仕置きでは足りないようなことをした生徒は、特別反省室に呼び出されます。ここでは、生徒はパンツも脱がされるのよ」「えー」いっせいに声が上がった。「パンツも脱がされて、お尻を叩かれます。それもとっても痛い鞭で叩かれるんです」

優子は、中学や高校の大きなお姉さんたちが、裸のお尻をむき出しにされて、叩かれている姿を想像した。〈そんな学校に行くのやだな〉しかし、優子にとって将来のことを心配している場合ではなかった。

「今日からは、あなたたちにもそれくらいの厳しいお仕置きをすることにしました。といってもここには特別反省室なんかありませんから、お仕置きは教室でします。叩くのもいつもの、このパドルです」先生は手に持った木製のパドルを見せた。

「ただ、これまでと違うのは、パンツを下ろして裸のお尻を叩くことだけです」「えー、そんな」「さあ、お仕置きを受ける人は、全員、パンツを下ろしなさい」少女たちは、いきなりそんなことを言われても戸惑うばかりだった。

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Author:higan
当研究所はスパンキング、浣腸、お灸を中心としたお仕置きについて、様々な研究を行っております。

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