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晩夏の追憶3 

しばらく沈黙が続いた。その重苦しさに耐えかねて、口を開いたのは優子だった。「…算数、とっても難しかったんです」「それはそうでしょう。40点しか取れなかったんですものね。それで、他の子もみんな不合格だったのね」

「えっ、いえ、…それは」「優子以外に何人、不合格だったの?」「…5人」「たった5人、それでどうして難しいって言えるの?算数で不合格だったのは5人だけなんでしょ」「あっ、いえ…あの、…算数は2人だけ、私ともう一人だけ…」

「優子、いい加減にしなさいよ。何が難しかったです。不合格は2人だけなのに、どうしてそんなことを言うの?それで、その子は何点だったの?」「…55点」優子は消え入るような小声で答え、うなだれた。和子は大きなため息をついた。

「優子が最低点ってわけね」「…はい」「ハイじゃありませんよ。情けない。お母さんは情けないわ」「…ごめんなさい、お母さん」「謝っても仕方ないでしょ。優子、納戸に行って、鞭を取ってきなさい」「お母さん、お願い、あの鞭は許して」「さっさと取ってきなさい」

優子は部屋を出ると、廊下の突き当たりにある納戸の戸を開けた。3畳ほどの大きさのその部屋には、いろいろなものが、几帳面な和子によってきちんと整理されて置かれていた。

優子は壁に掛けてある一本の細い棒のようなものを取り上げた。それは太さが1センチほどの籐でできた鞭だった。鞭を取るとき、優子の目に棚に置かれた黒い漆塗りの箱が目に入った。優子は、それから目を背けるようにして、納戸を出た。

優子が足取り重くリビングに戻ると、和子は相変わらずソファに腰掛けていた。「遅いわね。それを渡しなさい」「お願いです。お母さん、この鞭は許して」「まだ、そんなことを言ってるの?こっちに貸しなさい」和子は優子の手から鞭を奪い取った。

「ズロースを下ろしなさい」「ああ、お母さん、お願い。パンツは脱がさないで」「優子、何を言ってるの?ここは学校じゃないんですよ。ズロースを穿いたままなんて、そんな甘いお仕置きじゃ済みませんよ。さっさとズロースを下ろすんです」

和子の剣幕に押されて、優子は制服の吊りスカートの中に手を入れると、白い木綿のパンツを膝まで下ろした。「壁に手をつきなさい」優子は言われるまま、壁に両手をつき、お尻を後ろに突き出す姿勢になった。

ソファから立ち上がった和子は、優子の後ろに立った。そして、紺色のスカートを捲り上げ、裾をたくし込んだ。優子の可愛いお尻がむき出しなった。和子は、その白い桃のようなお尻を撫でた。「学校でお仕置きは受けたんでしょ?」「…はい」

「全然、赤くもなっていないじゃないの。ズロースの上から、パドルで叩いたって、効き目はないわね。学校でもズロースを下ろしてお仕置きをするように、今度の懇談会のときに先生に言ってみるわ」

「お母さん、お願いです。その鞭は許してください」優子がケインと呼ばれるその籐の鞭で叩かれたのは、まだ一度しかなかった。それは5年生のときに、塾をずる休みしたときだった。その時、優子はあまりの痛さにおしっこを漏らしてしまった。

「さあ、始めるわよ。今日は30回叩いてあげるから、しっかり、反省するんですよ」「いやぁー、30回なんて、私、死んでしまいます」「何を大袈裟なことを言ってるんです。さあ、行くわよ」

和子が鞭を振り上げた気配を感じ、優子は目をつぶった。ヒューという鋭く風を切る音が鳴り、次の瞬間、ピシッという音が鳴った。「ひー、痛い」優子のお尻に、赤いミミズ腫れが浮かび上がった。

優子はお尻を前に引いたが、すぐにまた、後ろに突き出した。それは、幼い頃から躾けられてきたお仕置きを受ける時の作法だった。お尻を叩かれるときは、どれほど痛くても、お尻を動かしたりしてはいけなかった。そんなことを繰り返せば、叩かれる回数がどんどん増えていった。

塾をずる休みしたときは、20回の予定だったが、10打を過ぎる頃から、とても我慢できなくなり、お尻を押さえてしゃがみ込んでしまうようになった。しかし、和子は決して許さず、そのたびに叱りつけ、立たせた。そして、叩く数が増えていった。

20打近くになって、優子はついにおしっこを漏らしてしまった。烈火の如く怒った和子は、優子にバケツとぞうきんを持ってこさせ、掃除させた。そして、その後さらにお仕置きが続き、結局、優子は30打近く叩かれてしまった。

その時の痛みはしっかり覚えているはずだった。だが、今、ケインによって与えられたお尻の痛みは、その記憶を超えていた。ヒュー。再び風を切る音がしたかと思うと、震えている優子のお尻にケインが叩きつけられた。ピシュッ。

「痛い!…お母さん、許して」たまらず優子はお尻を押さえ、床にしゃがみ込んでしまった。「優子、何の真似です。立ちなさい」「ああ…、ごめんなさい」優子は立ち上がり、壁に手をつき、お尻を突き出した。

和子はそれに向かって、ケインを振り下ろした。ピシッ。最初の二本に交差する新たなミミズ腫れが走った。「ひー、お母さん、許して」優子は動きそうになるお尻を、太ももを交差させるように捻り、耐えた。

ピシッ。「ああ、もう…」ピシッ。「痛い!やめて」ピシッ。「ひー」「いちいちうるさい子ね。ちょっとお口を閉じなさい」和子は娘が痛みを訴えることすら許さなかった。「今度、大きな声を上げたら、数を増やしますよ」

ピシッ。「うう…」優子は肘を曲げて壁に当て、その腕に口を押し当て、悲鳴を上げるのを防いだ。それは、幼い頃からお仕置きをされてきて身につけた知恵だった。

優子は物心がつく頃から、和子にお尻を叩かれた。些細なことでも、和子は許さなかった。小さい頃は、膝の上にうつ伏せに寝かされ、平手でお尻を叩かれた。

今、受けているケインに比べれば、痛みなどたいしたものではなかった。だが、幼い優子の恐怖心は、変わりなかった。優子は泣き叫んだが、和子は絶対に途中で許してくれることはなかった。

いつの頃からか、物差しやブラシが使われるようになった。痛みは、平手の比ではなかった。しかし、4年生になると、優子は泣くことも許されなくなった。大声で泣いたり、お尻を動かすと、叩く数が増やされた。そして身につけたのが、口に手を押し当て、声が漏れないようにするという幼いながらの知恵だった。

もちろん、いつも素直にお仕置きを受けていたわけではない。たまには、優子もパンツを下ろすのを嫌がったり、お尻を手で押さえて床に転げ回ったりした。しかし、そんな抵抗はさらに厳しいお仕置きを招くだけだった。

優子の体の成長は、標準だった。6年生の今は、お乳も少し膨らみ、腰から太ももにかけて丸みを帯びてきていた。恥毛こそまだないが、生理も始まり、そんな女らしい体つきになり始めた5年生の後半くらいからは、さすがになくなったが、それまで優子は反抗すると庭に閉め出された。

寒い冬でも、素っ裸にされ、外に放り出されるのだ。もちろん、冬は2、30分のことだったが、冬以外は何時間も閉め出されることもあった。時には、庭に植えてある木に縛り付けられることもあった。

4年生の時のことだったが、優子は庭でおしっこがしたくなった。その日は、10月半ばで、素っ裸の優子は体が冷えてしまったのだ。優子は、縁側の戸を叩き、泣きながら尿意を訴えた。「お母さん、おしっこ。おしっこがしたいんです」

和子が戸を開けた。しかし、和子は許してはくれなかった。「おしっこくらい我慢しなさい。後1時間そこでそうやっていなさい」それだけ言うと、ぴしゃりと戸を閉め、鍵を掛けてしまった。

「お母さん、お母さん…」優子は何度も何度も戸を叩き、哀願した。しかし、部屋の中からは反応はなかった。優子は、太ももを擦りあわせるようにして、庭を歩き回り、尿意と戦った。

20分後、とうとう我慢しきれなくなった優子は、しかたなく庭にしゃがみ込みおしっこをしてしまった。その時、戸が開いた。「優子、いったい何をしてるんです。そんなとこでおしっこをしていいって、誰が言いました」その後、優子は泣き声も枯れるまで、厳しいお仕置きを受けた。

増原家は、世田谷の閑静な住宅街にあった。庭は広く、大きな屋敷だったので、折檻の音や、優子の泣き声が外に漏れることはなかった。しかし、閉め出されて泣いている声を聞いたり、たまたま用事で訪れた人が、裸で泣いている優子を見たりすることはあった。

このため、優子が厳しい躾をされていることは、近所の人たちは知っていた。中には、優子と和子はなさぬ仲で、継子いじめだと噂する人たちもいた。

確かに、和子は夫、博雄の後妻だった。しかし、事実はまったく逆で、優子は和子の連れ子だった。昔から住む人にはそのことは周知のことだった。

継子いじめだと噂をする人に、二人の顔をよく見てごらんと言う人がいた。確かに和子と優子はよく似ていた。黒目がちのぱっちりした目、頬からあごにかけてのライン、誰が見ても親子だと分かった。それで、誰もが噂はデタラメだと気づくのだった。

和子は、優子がまだ1歳の時に離婚していた。和子は看護婦だった。そして、博雄が経営する病院に勤めていた。

和子の元の夫、悟は、定職を持たなかった。生活は和子が支えていた。悟は普段は優しかったが、酒を飲むと人が変わってしまった。ある日、酔った悟が泣いている優子を殴った。その夜、和子は優子を連れ、家を出、その後、すったもんだの末、離婚した。

和子は美人だった。その美人看護婦に目を付けたのが、院長の博雄だった。博雄も独り身だった。妻を5年前に亡くしていた。妻との間には、二人の息子がいた。

博雄と和子は、一年近く交際した後、再婚した。博雄42歳、和子は24歳だった。そして、博雄の長男、博一は16歳、亮二は13歳だった。

博一も亮二も、和子を母と認めたわけではなかったが、殺風景な男所帯に来た和子をそれなりに歓迎してくれた。そして、優子のことは、本当の妹のように可愛がってくれた。

博一も亮二も学校の成績は優秀だった。二年後、博一は北海道の医大に合格し、家を離れた。また、亮二は、遠く九州の進学校に入学し寮生活を始めた。

増原病院は、民間病院としては、都内でも有数の規模を誇った。そして、医師会幹部になった博雄は多忙を極めた。家に帰ることは、月のうち半分もなかった。家庭のことにはほとんど無関心だった。

優子が幼稚園に通う頃から、和子は優子を厳しく躾けるようになった。和子は優子を医者にしたかった。それは、和子自身の子どもの頃の夢でもあった。しかし、貧しい家庭だった和子は、大学進学を諦めるしかなかったのだ。

そして、優子を女医にしたいという願望には、もう一つ大きな理由があった。それは和子自身、気づいてはいないことだったが、増原家を見返してやりたいという気持ちだった。

優秀な二人の息子も、夫も、自分を排斥はしないが、かといって受け入れてくれているという気もしなかった。自分だけ、いや、自分と優子だけが増原家の中で、いつまでも異端者のように感じていた。

それを打ち破るには優子を医者にするしかないと思ったのだ。それで、幼稚園の頃から、有名私立の小学校を目指し、塾に通わせたりした。お嬢様学校として有名なJ女学園に合格したときは、鼻高々だった。

しかし、それで満足するわけには行かなかった。目標はJ女学園大学ではなかったからだ。中学からは、もっと進学に有利な私立に通わせるつもりだった。だから、J女学園の厳しい躾には満足だったが、勉強の面では不満を持っていた。

そんな時、特進クラスができた。和子は一も二もなく、優子を特進クラスに入れた。しかし、なかなか思うような成績を取れない優子に和子は焦っていた。

ピシッ、ピシッ、ピシッ。優子のお尻には何条もの赤黒い筋が走っていた。「うう…」優子は腕に口を押しつけ、悲鳴を漏らすまいと耐えていた。

ピシュッ。ひときわ力強い鞭が、優子のお尻を襲った。「ひー」さすがにたまらず優子はお尻に両手を当て、床にしゃがみ込んでしまった。「何をしてるの?優子。誰がそんなことをしていいって言いました?立ちなさい」

「ごめんなさい」泣きながら優子は立ち上がった。そして、また母親の鞭を受けるため、壁にもたれお尻を突き出した。ピシッ、ピシッ。「ひー、痛い」「声を出すなって言ってるでしょ」ピシッ、ピシッ。ピシッ。「ううう…」

「少しは反省してるんですか?あんな恥ずかしい点数を取って」ピシッ。ピシュ。「いやぁー」優子はまた、しゃがみ込んでしまった。「優子、いい加減にしなさい。何度、同じことをしたら気が済むの?早く立ちなさい」「お母さん、もういや。お願い、もう許して」

「立ちなさいと言ったら、立つのよ。それとも、鞭の数を増やしましょうか?」「あー、許してください」優子はよろめきながら立ち上がった。ピシッ、ピシッ、ピシッ。



〈一科目だけでもあんなに叩かれたのに…〉結局、あの日は、その後も何度も鞭から逃れようとしゃがみ込んだりしてしまい、とうとう40打以上叩かれてしまった。優子のお尻は、赤黒く腫れ上がり、2、3日は椅子に座るのも苦痛だった。アザがすっかり消えたのは、一ヶ月も経ってからだった。

〈どうしよう…、4科目不合格なんて、どんなお仕置きをされるんだろう〉お尻を丸出しにしながら、お仕置きの順番来るのを待つ優子の頭の中は、もうすぐやってくるお仕置きよりも、和子にされるであろうお仕置きのことで頭がいっぱいだった。

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